子育ての相談もよくいただきます。
子供というのは自分の子供時代の記憶をつつくので、親との関係が癒されていなかったりすると、
かなり自分も苦しくなる場合があります。
そういうときは、子供と向き合う前に自分の中にある、家族に対する感情をしっかり癒すといい。
子供に振り回されて、そのたびにデスパレートになっていたクライアントさんが、
「こういうときはどうしたらいいのか?」
「どうしてこんなに娘に対して激しい怒りがわくのか?」
とセッション内で、コツコツ、こつこつ自分のお母さんとの関係もしっかりと辛かった部分を感情解放しながら癒しをすすめていって、いまでは本当に落ち着いた娘さんとの関係を築いていたりします。
子育てで苦しむひとの大きな理由はざっくりふたつに別れます。
1、自分の親への嫌な感情
(自分が子供の立場だったときの辛かった感情)
2、自分軸が確立されていない
(疲れたり、無理していやなことをしていたり、自分の心地いいペースを越えているので、子供に限らず世界に不満が募る状態)
1だったら、感情的な部分、親との関係を徹底的に癒す。
2だったら、自分をしっかり見つめて、まずは自分の人生で無理していることがないか確認
⇨大抵はキャパオーバーだったりするので、何かを手放す勇気をもつ
ちなみにわたしは、子育てに関して辛いとか苦労してると思ったことが一度もなくて、シングルマザーだけど、それは親の近くにいて手伝ってもらっているからだとか、たまたま神的な手のかからない子だったから、とおもっていました。
でもよく考えてみて、いろんなひとの子育ての悩みを聞くたびに、そういう問題ではなさそうと最近やっと思えてきて。
多分、親がなにかの事情で近くにいなかったとしても、多分わたしは今のように楽な子育てをしてたと思うのです。
しかも、多分、たまたまなにか病気をもって生まれてきたとか、なにかこじれてる子だったとしても、たぶん同じような楽な子育てをしてると思うのです。
もうひとつおまけに、わたしがもし親との関係に苦しんでいたとしても(過去はそうでした、今は癒した)
なぜかわからないけど、子育てだけは別で楽な感じがするのですよ。
それはなぜなのか?と考えたときに、わたしは子育てを子育てと思ってない。
ほんとにただの、対ひと、対個人との人間関係だと思っていること。
それに尽きるのだと思いました。
自分には関係ないとか、責任を取らないとかとは全く別の意味ですが、本当に対等に、他人(大人子供関係なく)と同じように、接する。
だからすごくシンプルだし、いやなことはやらないし、いやと言うし、譲ったりしません。
家のなかのルールと権限は、ほとんど自分に帰しているから、それが破られたらものすごく怒ります。
じゃあそれは、たんに自分の思い通りに子供を押さえつけているのか?
といえば、真逆なのですね。
厳しい規律を家の中に設けて、それを絶対にして、自分の心地よさや幸せを徹底して守るかわりに、
それと同じ分量の愛を注ぐのです。
だから、お互いに不満は起こらないし、それぞれがものすごく相手を尊重しながら生活ができる。
この辺も、多分子育てという感覚というよりかは対、いち個人としてみている。
ひとつ大人と違うことは、相手は5歳ですから、わかることもあれば、まだわからないこともある。
でもこれも思うのだけど、大人を相手にしても、相手がわかってくれることもあれば、わかってくれないこともある、のと同じだと思うのですよ。
だから、わかってくれないことにいちいち憤慨したりせず、わからないなら自分の幸せを守るために、知恵を使う。
たとえばだけど、リビングにおもちゃを置かないでほしいと言ってもわからないとする。理由も理解できないし、何回言っても治らないとか。
そこで怒っても無駄だし、わからないものはわからないです。
でも、自分が何を求めているのかを知れば、それはシンプルなのです。
例えば私の場合だったら、自分が過ごしているスペースはこざっぱりしていたい。
それだけ。
だから、子供がわかるかわからないかとか、言うことをきかないとかは問題ではなくて、
ただリビングが片付くにはどうしたらいいのかを考えればいいのです。
寝る前に一緒におもちゃを自分の部屋に戻すように時間をとるとか、その5分が取れないようなら、それは子供の責任ではない。
自分がその時間を取らないから。
怒りがあると、シンプルなものが見えなくなるけれど、「なにを守りたいのか」をきちんと明確にすれば、
思うようにいかないことというのは無くなるからね。
ちなみにわたしは、ものすごく厳しく叱るけど、それはいつも、
じぶんが大切だと思っていることを伝えるため。
彼に対してはネガティブな感情は一ミリもなくて、もうありがとうと愛しかないので、彼もまた、叱られても次の瞬間には大好きな感じ。
子育てはシンプル。
苦手なことをやめる。いやなことはやらない。嫌なことはいう。
きかないなら、子供をどうするかじゃなくて、自分が何を守りたいのかに戻す。
愛する。
それは、ただの、人間関係。
余談だけど、わたしがパパになってほしいな〜といつも思っている(けど徹底的に興味ないと毎回言われてる)岡田哲也というシングルファザーのウンコ処理セラピストが、子育てに奮闘してるのは、
理由1でも理由2でもなく、ただの趣味だとおもう。
そういう人もいます。ただの研究というか趣味。
トップの画像は、なんか布団をもってきて、▽▽だよ!と見せてくれたなにか。
こたつだったか、亀だったか、ヘリコプターだったか思い出せない…
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