タオくんに、「あっちゃんのどこが好き?」と訊かれた。
あっちゃんというのは、福祉や看護でいろいろ手伝いにきてくれている人のうちのひとりで、今わたしが一番やりやすくて毎回楽しい方。
週に1回くらいきてくれる。
「んとね、あっちゃんは、他のひとがママのことを、”助けがひつようなひと”として話すんじゃなくて、”助けは必要だけど”
”他のひとができないことがいっぱいできる、魅力いっぱいのひと”
って思ってくれてることかな」
わたしは発達障害がわかるまで、やみくもに評価されたり尊敬されたり、手放しで見上げられてきた。ルックスや、経歴や、話した感じや、いろいろ。
そして、発達障害がわかった瞬間に、ひとびとの扱いは180度ひっくり返り、弱い人、助けが必要なひと、障害者、気が狂ってるひと、病気のひと、
としていろんなひとに見下されて(日本では「表面的には」見下さない、自分より下にみて、とても優しく親切に扱うから)扱われてきた。
変だ、すごく変だ、わたしは何も変わっていないのに。
そう思いながら振り回されたこの1年、疲れ果てて最後、あっちゃんみたいなひとが、ほんとうにひとり、またひとりと増えてくれたら嬉しいな。
今朝も倒れてしまい、ひっくり返って泣いていたところにあっちゃんがやってきて、
「あらあらまあまあ何があった」と言いながら、1時間後にはすっかり立て直してもらえた。
もう一個あっちゃんの好きなところは、わたしが
うーん、と止まると、ちゃんと
「はい!それは後、後!!今はこっち!」
とわたしを動かしてくれるところ。
わたしが絶望的なときも、決して弱いもの扱いしない。
わたしが元気ですてきなときも、決して過大評価しない。
やるべきことを教えてくれる。
ただ相手をひとりのひととして、認め、認めながらも手を差し伸べることは
日本の多くの人にとってまだまだ難しいかも知れないけれど、あっちゃんのあり方が本来であり、わたしはとても好きだな。