自分でたべるビスケット。それはやさしく。
ともだちに食べてもらうビスケット。それはうれしく。
だれかに、ありがとうをいいたいときのクッキー。それはとくべつに。
ぜんぶ、同じじゃない。
わたしはいつも、いつも、ビスケットが失敗することがいっぱいあるんだけど
ともちゃんが、のせておいたレシピでクッキーを作ってくれて嬉しかった。
ほんとうは、ひとりでレシピを整理したりそれを載せたりすることが
できないことがわかったとき、わたしは悲しかった。
いつか、レシピの本を出そうとニューヨークにいたときに、マンハッタンのヴィーガンのお店のメニューの作り方を
かたっぱしから集めて、本棚にはやまほどのレシピの本があったから。
わたしにとってそれはとてつもない重荷になっていて、それが、単純に処理する能力が足りないということを
まだ知らなかった私は、それが執着だと思ってとても苦しかったんだ。
読まない本を全部捨てて帰国し、読めないレシピをある日、ほとんど捨てた。
もう二度と、日の目をみることはきっとないとそう思ったんだね。
でも、誰かのちからを借りたら、できる日が来るとおもう。
わたしはレシピを作れないけれど、味がわかったり、美味しいってことがわかったり、
食べるってことが愛でできてるってことをよく、知ってるから。
今から、寝ようかな。
ありがとう。
なんだか力が抜けた💦