200年後 ~新月の契り

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10月1日は、

何かをやくそくするのがいいと

たいせつなひとや、たいせつなしごとでのやくそくが

とてもいい日だときいた

 

 

「今日、ひとつ何かをあなたに約束」

 

と決めて、それを送り

近所の神社でたこやきをたべながら

さてこころのなかで

どんな契りを結ぼうか

 

 

考えていた

 

 

 

こういうものは、ぼんやりと

あたまをまっしろにして

”たのしむ”のがいい。

 

あいてありきというわけではない。

 

 

 

 

 

 

「なにを約束するの?

50年後も、100年後もお互いに愛してるとか?」

 

 

とすぐに返事がきて、

 

 

 

 

わたしははじめて、

 

その人がわたしのことを愛していることを、

 

知った

 

 

 

 

 

 

そのひと”に”、ひとつなにかをやくそくしようとしていて

そのひと”と”契りを結ぶつもりだったわけではないのだが

 

 

「お互いに」と書いてあったので

 

 

ふうん、100年か

 

と思い、少し延長して

 

 

「200年くらいにしておこうか」
と送った。

 

 

 

”あなたをずっと愛するわ

変わらずに繋がっていたい”

 

 

 

 

若い時のように

情熱的に心奪われるときの

 

「死ぬまで愛するわ」

という感覚とはぜんぜん違う、

 

 

もっととても、おだやかで

決して変わることなく静かに自分の中に

ありつづけるだろう

 

その淡々とした”ずっと”を

わたしは今日、契りに変えたくなった。

 

 

 

 

 

 

 

”愛”というのが永遠であることが

肚に落ちたのは、

 

いままで大勢のおとこのひとを好きになったが

 

やはり初めての感覚であった。

 

 

 

それはそれは、心地よく

どこにもいかない、変わらないであろう安心感

 

 

やさしくてものごしの穏やかなそのひとは

 

”そしたらお互いにそうしよう”

と言って

 

 

200年の契約は成立した。

 

 

 

 

 

 

 

やさしくて、意外にも子どもっぽいそのひとは

”200年後までとは言わず、その後もずっと”

と言って

 

 

 

100年ごとにでも、
契約更新しましょうか?

とわたしは返事した。

 

 

 

 

 

 

”10年後も、好きでいてくれるかな”

昨日送られてきた、しつもんは

 

答えぬまま10月1日に持ち越す

 

 

 

200年後も、好きでいるわ

 

 

それじゃ、足りないのよね?

 

 

 

 

いつまでも

あなたを愛するわ

 

 

 

 

 

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